独学で日商簿記2級を受ける時の勉強法について
日商簿記2級の試験を2014年に3回受けて、3回目で合格をしました。
その経験から日商簿記2級の勉強の方法について書きたいと思います。
勉強時間のねん出について
週に5日フルタイムで働いていて、家が遠く通勤に一日約2時間半使っていました。家に帰宅してから勉強すると言っても、8時半くらいに帰宅して食事してお風呂入ってってやってるとあっという間に寝る時間になり、家族と暮らしていたので、家だとどうしても集中が出来ませんでした。
なので勉強できる時間をねん出するために、朝活を始めました。
始発電車に乗って、6時半くらいに職場のある駅に着くので、マクドナルドやドトールなどのカフェで会社が始まる9時まで2時間を勉強タイムにしていました。
朝活は私にはとても合っていました。
- 時間のおしりが決まっているので集中できる
- 朝なので勉強しても眠くならない
- 少しガヤガヤしているのが逆に集中できる
- 周りに同じように勉強している人がいるので自分もがんばろうと思える
仕事前に2時間勉強すると、脳がエンジンがかかっている状態なので、仕事もすぐに始められて、逆に良かったです。
ちょっと大変だったのは、簿記のテキストと問題集と電卓を毎日持ってくること位ですかね。テキストが3級と2級(商業と工業)、あと過去問題集と予想問題集でかなりの重さでしたので。
136回(H26年2月23日) 私にとって1回目の試験
2013年の12月頃から勉強を始め、約3ヶ月で試験に挑みました。
高校生の時に簿記の授業があるクラスにいたので、正直なめてました。
3ヶ月みっちり勉強すれば受かるかな、と。
結果は全然ダメでした。
3ヶ月の勉強内容
まず簿記ってどんなだっけ?というのを思い出すために日商簿記3級のテキストを全てやりました。
私が使ったテキストはこれです。
すごく分かり易くて、初めて簿記をやる人には本当にオススメです!!!!
主人公のゴエモンが個人商店からお店を始めて成り上がりの物語になっているので、とてもスッキリと頭に入ります。
スッキリわかる日商簿記3級第9版 (すっきりわかるシリーズ) [ 滝澤ななみ ]
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3ヶ月のうち、2ヶ月は3級を解く為に費やしました。
その為2級のテキストまではいきましたが、問題をたくさん解くことが出来ず、実践不足状態で試験に挑みました。
問題の難易度は?何故不合格だったか?
- そんなに難しい問題は出ていない印象
- 試験という特殊な雰囲気にのまれた
- 単純に勉強時間が足りない
- 試験時間内に全ての問題を解くことが出来なかった
- 過去問をやった数が少なすぎる
当たり前ですね。この時は試験の雰囲気を見るためと、早く資格が欲しくてダメ元で受けたので、落ちて当然です。
そして6月に合格をしようと勉強をします。
137回(H26年6月8日) 私にとって2回目の試験
前回の試験から3ヶ月間は2級のテキストをメインに勉強しました。
2級は商業簿記と工業簿記があり、まず商業簿記のテキストをやりました。
スッキリわかる日商簿記2級商業簿記第10版 (すっきりわかるシリーズ) [ 滝澤ななみ ]
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スッキリわかる日商簿記2級工業簿記第7版 (すっきりわかるシリーズ) [ 滝澤ななみ ]
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おなじみの「スッキリわかる日商簿記2級商業簿記」です。
前回に引き続き、ゴエモンが3級の個人商店から、2級では株式会社を設立し、製造業(工業簿記)まで手を広げるお話になっています。
「個人商店から初めて株式会社になり、製造業まで始めるなんて、ゴエモンやり手すぎる。笑」という感じで楽しく勉強していました。
問題の難易度は?何故不合格だったか?
- 前回よりは難しい印象
- 一つの問題に時間をかけてしまった
- 時間がギリギリで見直しできなかった
- まだまだ過去問の勉強不足
結構がんばったんですけど、まだまだ力不足でした。
自分の得意なところと不得意なところが明確になったので、「得意なところは絶対に正解して、不得意なところは捨てる」作戦に切り替えました。
138回(H26年11月16日) 私にとって3回目の試験
3度目の正直で受かりたいと思い、朝活以外で休日も6時間は勉強するようにしました。
工業簿記は回答数が少なく、一つの配点が高いのと、工業簿記の方が勘定科目が少なく暗記しやすかったので、工業簿記をメインに勉強しました。
工業簿記は満点を取るつもりで勉強し、商業は苦手なものはさわり程度の勉強で、得意な部分を徹底的に勉強しました。
過去問もたくさんやりました。
朝活の時間がちょうど2時間なので、試験と同じように過去問を解く練習をしました。
2時間以内にすべてを終わらせる練習です。
出来なかった問題で理解できないものは、Youtubeで問題を解いている様を流している動画があるので、それを見ながら、真似して解いていき、理解するようにしました。
問題の解説だけでは理解が出来ないものも、動画で一緒に解き方をやると、理解できるようになります。
問題の難易度は?合格した理由は?
- 問題はそこそこ難しかったが初めて終わってから手ごたえを感じた
- 第2問に株主資本等変動計算書が初登場して初見だったが何とか解いた
- 工業簿記の第4問と第5問から解き始めた
- 第3問が精算表ではなく財務諸表作成問題が出たが、精算表よりも財務諸表作成の方が好きだったので個人的には良かった
合格してみて感じるのは、過去問の勉強と、試験と同じような状況でたくさん問題を解く練習をしておいたのが良かったと思いました。
それでもギリギリ合格って感じだったと思うので、もし1級を受けるのであれば、もっと2級の勉強を極めないといけないと感じました。
もしこれから日商簿記の資格を取りたいと思っている方は、とにかく問題をたくさん解いてくださいね!